『映像表現革命時代の映画論』副読本
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星海社新書『映像表現革命時代の映画論』(杉本穂高・著)の副読本。書籍に収録しきれなかった未公開の原稿3本と、全原稿の解説。 副読本ですが、単独でもお楽しみ頂ける内容になっていると思います。 新書サイズ/表紙フルカラー/本文モノクロ/85P 目次は以下。
第一章「書籍から泣く泣く漏れたけど面白い原稿三本」
・映画眼と、ドローンを持った少年『グッバイ、ドン・グリーズ』 いしづかあつこ監督『グッバイ、ドン・グリーズ』を、ジガ・ヴェルトフの『カメラを持った男」を引き合いに、本作で重要な役割を果たすドローンを、キノ・グラース(映画眼)の最新事例として解き明かす。 ・ギレルモ・デル・トロが「Animation is CINEMA」と言い続ける理由 2023年米国アカデミー賞・長編アニメーション賞を受賞したギレルモ・デル・トロは、どうして近年「Animation is CINEMA」と頻繁に言うのか、2022年のとある「事件」について考える。 ・機械の眼と機械の脳:映画の著作権とAIの著作権 かつて映画は、機械で写し取ったにすぎず、労力が低いために著作物として充分に保護されていない時代があった。 今、機械の脳であるAIによる創作物の著作権について議論が白熱しているが、機械の眼であるカメラを使った表現である写真や映画の著作権の歴史は、AI創作物の権利を考える上でおおいに参考になるはず。
第二章『映像表現革命時代の映画論』全記事解説
・第一章「現代アニメにもとづく映画史」解説 「列車映画」としての『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』 アニメのメロドラマ的想像力『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』 アニメーションに即興は可能か『Away』 アニメは震災という現実を記録できるか?『すずめの戸締まり』 ・第二章「実写とアニメーションの間隙」解説 『るろうに剣心』の実写ならではの魅力 第3の空間『シン・エヴァンゲリオン劇場版』 バレットタイムと複層する時間『マトリックス』 ・第三章「フレームレートとテクスチャー」解説 『PUI PUI モルカー』で考えるピクシレーションとフレームレート モーションキャプチャとテクスチャー『攻殻機動隊 SAC_2045』 48と24『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』 ・第四章「実写とアニメーションの弁証法」解説 「アカデミー賞」をめぐる、実写とアニメーションの弁証法 トーキーという分断点、デジタルという結節点 ・第五章「AI時代の演技論」解説 ジム・キャリーのアニメーション的身体 AIで復活したヴァル・キルマー『トップガン マーヴェリック』 生成AI時代の芝居と心をめぐる考察